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執筆者の写真山崎 広治

企業成長のカギを握るエンゲージメント対策!成果を出すための2つの要因とは?

更新日:4 日前

はじめに

今回は「エンゲージメント」をテーマについてお伝えしていきたいと思います。

「エンゲージメント」は企業がこれからさらに成長し、成功を収めるために不可欠な要素の一つです。


スタートアップやベンチャー、中小企業では、社員一人ひとりの貢献度が会社の成功にとても大きな影響を与えます。


最近は、報酬や福利厚生などにも力を入れる企業も増えてきましたが、ただそれだけでは社員が自発的に高いパフォーマンスを発揮することに繋がりません。


そこで重要となるのが、「エンゲージメント」を高める取り組みです。


エンゲージメントとは、社員が企業のビジョンや価値観に共感し、自らの仕事にやりがいを感じて積極的に関与する状態を指します。


高いエンゲージメントを持つ社員は、単に与えられた仕事をこなすだけでなく、自発的に企業の目標達成に貢献しようとする姿勢を持っています。


そのため、エンゲージメントを高めることは、企業の成長に直結します。


本記事では、エンゲージメントを構成する要素を「見える要素」と「見えない要素」に分け、それぞれの観点からどのような施策が有効かを解説していきます。






1. エンゲージメントを構成する要素

エンゲージメントは、社員が日々感じる職場環境や業務内容、さらには報酬やキャリアパスなどの要素によって左右されます。


これらは大きく分けて、「見える要素」と「見えない要素」に分けられます。見える要素とは、報酬や福利厚生、オフィス環境など、従業員が直接的に目に見えるものです。


一方、見えない要素とは、やりがいやチャレンジ精神、心理的安全性、信頼関係など、感覚的に感じ取られるものです。



A. 見える要素(定量的なもの)

① 報酬と福利厚生の充実

報酬や福利厚生は、社員のモチベーションや満足度に直結する重要な要素です。

特にスタートアップやベンチャー、中小企業では、資金面の制約がある場合でも、社員が納得感を持てるような報酬制度を設けることが大切です。


給与だけでなく、ボーナスやストックオプションの提供、さらにはフレキシブルな勤務形態や特別な福利厚生の導入なども有効です。


社員に「この会社に長く貢献したい!」と感じさせる報酬制度が、エンゲージメントを高める一つの手段となります。




② キャリアパスと成長機会の提供

社員は自分の成長を実感できる環境を求めています。

スタートアップやベンチャー、中小企業では、大企業のように明確なキャリアパスが示されていない場合も多いですが、その分柔軟な成長機会を提供できる点が強みです。

社員のスキルアップを支援するための研修や教育プログラムを導入することで、社員の成長意欲を刺激し、エンゲージメントを高めることができます。




③ オフィス環境や働きやすさ

働きやすい環境を整えることも重要です。オフィスのデザインやレイアウトはもちろん、リモートワークやフレックスタイム制など、働き方の柔軟性を提供することで社員の満足度が向上します。特にスタートアップやベンチャー、中小企業では、革新的でクリエイティブな仕事を求められるため、自由な発想を促すオフィス環境作りがエンゲージメント向上に寄与します。





B.見えない要素(定性的なもの)

① 仕事のやりがいやチャレンジ精神

報酬だけでは、長期的なエンゲージメントを維持することは難しいです。

社員が日々の仕事にやりがいを感じ、自分が成長していると実感できることが、より深いエンゲージメントを生みます。

スタートアップやベンチャー企業では特に、ミッションやビジョンへの共感がとても大切です。経営者が率先して企業の方向性を示し、社員がそのビジョンに共感することで、彼らは自発的にチャレンジし、自己成長を目指すようになります。




② 信頼関係と心理的安全性

社員が職場で安心して意見を述べ、挑戦できる環境が整っているかどうかは、エンゲージメントの向上に直結します。特に心理的安全性は、社員が自由に発言し、失敗を恐れずにチャレンジできる環境を指します。

上司や同僚との信頼関係を築くことも重要であり、リーダーシップの質や透明なコミュニケーションが大きく影響します。




③ 企業文化や価値観の共有

企業の文化や価値観に共感することも、社員のエンゲージメントに深く関与します。

経営陣が一貫したビジョンやミッションを示し、それを実現するための行動を示すことで、社員も自然とその価値観に共鳴します。

スタートアップやベンチャー企業では、急速な成長や変革の中で企業文化がついつい曖昧になりがちですが、経営者が率先して文化を形成し、共有することがとても大切なんです。





2. エンゲージメント向上がもたらす成果

社員エンゲージメントが向上すると、企業全体にさまざまなポジティブな影響を与えます。以下は、その具体的な成果です。


 生産性の向上

エンゲージメントが高い社員は、自らの業務に強い責任感とやりがいを感じ、より効率的に働きます。


結果として、生産性が大幅に向上します。彼らは自らの役割を超えて新しいアイデアを提案したり、問題解決に積極的に取り組んだりするため、チーム全体のパフォーマンスにも良い影響を及ぼします。



② 離職率の低下

エンゲージメントの高い社員は、企業に対して強い帰属意識を持ち、長期的に働く意欲が高いです。これにより、離職率が低下し、採用や新人教育にかかるコストも削減できます。特に優秀な人材の流出を防ぐことは、企業の競争力を維持するうえで非常に重要です。



③ 社員満足度の向上

エンゲージメントが高い状態では、社員は仕事に対する満足感を感じやすくなります。自分の仕事が評価され、成長機会があることを実感できるため、モチベーションが維持されます。高い満足度は、社員の精神的な健康にも良い影響を与え、メンタルヘルスの改善にも寄与します。



④ イノベーションの促進

エンゲージメントが高い社員は、積極的に問題解決や改善に取り組む傾向があります。彼らは会社のビジョンや目標に共感し、それを達成するために新しいアイデアを生み出すことに意欲的です。これにより、組織内でのイノベーションが促進され、競争優位性を築くことができます。



⑤ 顧客満足度の向上

エンゲージメントの高い社員は、自らの仕事に誇りを持ち、顧客対応にも前向きに取り組みます。これにより、顧客との関係が良好になり、サービスの質が向上します。満足度の高い社員は顧客との信頼関係を築き、企業に対する顧客満足度も高まるため、長期的なビジネスの成功に繋がります。



 企業の成長と収益の向上

最終的に、エンゲージメント向上の取り組みは企業の成長と収益の向上に寄与します。社員がやる気に満ちて高い成果を上げることで、企業全体の業績が向上し、競争力が強化されます。さらに、エンゲージメントの高い企業は、社会的にも高く評価される傾向があり、より優秀な人材を引き寄せる力を持つようになります。



エンゲージメントの向上は、企業の内外において幅広い成果をもたらし、持続可能な成長を実現するための鍵となります。







3. エンゲージメント向上のための具体的施策

それではエンゲージメントを高めるためには、どのようにしたら良いのでしょうか?


『見える要素』と『見えない要素』の両方にアプローチする施策が必要です。


ここでは、先ほどお伝えした項目をベースに具体的な施策をいくつかご紹介します。


① 報酬や福利厚生の見直し

まず、報酬や福利厚生の見直しは、エンゲージメント向上に直結する重要なポイントです。


市場の相場と照らし合わせて適正な報酬を提供することが基本となりますが、報酬以上に重要なのは、従業員が自分の貢献が正当に評価されていると感じられるかどうかです。


評価制度を透明化し、ボーナスやストックオプションなどの形で成果を還元する仕組みを整えましょう。


また、社員が自分に合った働き方を選べる柔軟な福利厚生制度を導入することも有効です。


例えば、リモートワークの推奨やフレックスタイム制、有給休暇の充実、さらには育児や介護をサポートする制度など、個々のライフステージに応じた福利厚生を提供することで、社員は安心して長く働くことができるようになります。




② キャリア成長の支援

社員がキャリア成長を感じられる環境を提供することも、エンゲージメント向上に欠かせません。定期的なフィードバックや評価制度を導入し、個々の成長を支援する仕組みを整えましょう。


特にスタートアップやベンチャー企業では、明確なキャリアパスが示されていないことが多いため、社員自身が将来の方向性を考えるための機会を提供することが重要です。


社内でのキャリアアップの可能性や、新しいプロジェクトへの挑戦を奨励し、個人のスキルや知識を深める機会を積極的に提供しましょう。また、外部研修や資格取得支援制度を整備することも有効です。


これにより、社員は自らの成長を実感し、企業に対して長期的に貢献したいという意欲を高めます。




③ オフィス環境と柔軟な働き方の整備

オフィス環境も、社員のエンゲージメントに大きく影響します。


オープンで協力的な雰囲気が感じられるオフィスは、社員同士のコミュニケーションを促進し、協働意欲を高めます。


物理的な快適さも無視できません。作業に適した照明や座り心地の良いチェア、リフレッシュできる休憩スペースを整備することで、社員はストレスを軽減し、より集中して仕事に取り組むことができます。


さらに、リモートワークやフレックス勤務制度を導入することで、社員が自分にとって最も効率的な働き方を選択できる機会も提供できます。


スタートアップやベンチャー企業において、全ての社員がオフィスで一律に働く必要はなく、個々のライフスタイルや業務内容に応じて柔軟に対応できる環境は大きなメリットとなります。




④ 信頼関係と心理的安全性の醸成

社員が自分の意見を自由に述べたり、失敗を恐れずに挑戦できる職場環境は、心理的安全性の高い職場です。


この心理的安全性は、エンゲージメント向上に不可欠です。社員員が安心して発言し、リスクを取ることができるようにするためには、上司やリーダーが積極的に信頼関係を築くことが必要です。


透明でオープンなコミュニケーションを促進し、フィードバックを定期的に行うことで、従業員は自分が会社に貢献していると実感しやすくなります。


また、リーダーシップの質が高ければ高いほど、社員は自然とリーダーに対して信頼を寄せるようになります。


心理的安全性が高い職場は、社員のクリエイティビティや問題解決能力を引き出す力を持っており、結果的にエンゲージメントを高める要因となります。

  



⑤ 企業文化や価値観の共有

企業文化は、社員が企業に対してどれだけの忠誠心や共感を持つかを決定づける要素です。


スタートアップやベンチャー企業では、組織の成長や変化が速いため、文化や価値観の一貫性が失われやすい状況にあります。


しかし、リーダーが積極的に文化を形成し、その価値観を社員と共有することは、エンゲージメントを高めるために非常に重要です。


具体的な施策としては、ミッションやビジョン、パーパスを明確にし、定期的に社内で共有することが挙げられます。


また、価値観に基づいた行動規範を制定し、社員がその規範に基づいて日々の業務に取り組むことを奨励することも有効です。


これにより、社員は企業の一員としての一体感を持ち、エンゲージメントが高まるでしょう。





まとめ

エンゲージメントは、報酬や福利厚生といった「見える要素」だけでなく、やりがいや信頼関係、企業文化といった「見えない要素」も重要な役割を果たします。


これらの要素にバランスよくアプローチすることで、社員のエンゲージメントを高め、企業全体の成長を促進することが可能です。


スタートアップやベンチャー、中小企業においては、社員一人ひとりが企業の成長において重要な存在です。経営者や人事・総務担当者には、これからの時代、エンゲージメント向上のための具体的な施策を取り入れ、社員が安心して働ける環境を提供することが求められます。


これにより、企業は持続的な成長を遂げることができ、社員と共に成功への道を歩んでいくことができるでしょう。




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